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■2011韓国基礎造形学会秋季国際学術大会報告

後藤雅宣

  2011年の11月19日、韓国檀國大学において開催された2011韓国基礎造形学会秋季国際学術大会及び国際作品展に参加してまいりました。10月の東京、日本電子専門学校での日本基礎造形学会大会の折、穂積前会長とともに賞を頂戴したことから、その記念にと藤本会長より韓国参加のお話をいただいてのことでした。僭越ながら、お誘いにあずかることといたしました。あいにく穂積先生がご多忙とのことで、星加理事がご出席なさいました。熊本から自主参加の前田信明会員とともに、三人で参加してまいりました。
  檀國大学のある龍仁(インヨン)市は、ソウル近郊の都市です。大会前日、仁川国際空港で星加理事と待ち合わせ、バスで現地に向かいました。前田会員とは現地合流となりました。その後は韓国学会の事務局長である張化燮(ジャンハソブ)さんが細々とお世話くださったこともあり、言葉による問題はありませんでした。張化燮さんは筑波大学大学院修了で、日本語が堪能な若手研究者です。
  大会当日は、投稿論文に基づく口頭発表の機会は与えられませんでしたが、作品展で約5分間のギャラリー・トークを行うことができました。十分な打ち合わせができなかったことに加え、通訳込みの持ち時間であったこともあり、ごあいさつ程度の貧小極まりない発表であったと反省をいたしております。ここで印象に残ったことは、韓国の会員の方々がメモ帳を片手に、実に熱心に拙い話を聞こうとしてくださったことでした。今年はオーストラリアからも研究者が招かれており、学会・展覧会の質・規模とあわせて、韓国基礎造形学会の学会運営に対するエネルギーには、敬服に値するものを感じざるを得ませんでした。韓国国内でも有数なマンモス学会に成長され、その勢いを保とうとする姿には、学ぶべきものが多々あるように思い知らされました。競争の厳しいとされる韓国ですが、学術界を牽引する自然科学界に対して、敢然と自らの存在を際立たせようとするその手法には、手放しに戦略の妙を感じさせられます。
  11月にして気温が10度を下回る龍仁市でしたが、帰路につき成田に戻った時の気温は未だ20度を上回っていました。何か日本の生ぬるさを感じさせられたような旅となりました。

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