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■日本基礎造形学会 第30回記念神戸大会を終えて・・・

会長:村松俊夫

 まだまだ汗ばむ陽気の9月7日(土)・8日(日)両日、第30回記念大会が神戸芸術工科大学で開催されました。今年の日本基礎造形学会大会が、およそ30年前、学会のもととなる研究会が産声を上げたゆかりの地である関西で開催できたことをたいへんうれしく思います。
 参加者49名、作品出品者29名の多くの参加者を得て、盛会のうちに無事終了いたしました。全国各地よりご参加くださいました会員の皆様、本当にありがとうございました。
 神戸大会のテーマは、「ワークショップと基礎造形」。基調講演は、神戸芸術工科大学大学院教授のカスパー・シュワーベ先生にご登壇いただきました。幾何学アートのワークショップを世界各地で展開されているシュワーベ先生のご講演は、本学会員にとっても、また個人的に氏の大ファンである私にとっても、非常に興味深い内容でした。
 講演の後は、作品展示会場のギャラリー・セレンディップに移動し、黒竹を素材にした、巨大なドームを制作しました。特別なバインディング用ゴムを使って、参加者が協力しながら完成させていくワークショップは、たいへんエキサイティングなものでした。
 本大会では、シュワーベ先生ご考案の記念グッズ「黄金比コンパス」を、第30回記念大会ノベルティ(記念品)として大会参加者全員に配布いたしました。シュワーベ先生のご講演とあわせて、本学会員にとって記憶に残るものとなったことでしょう。
 また、これまでの学会の足取りをたどる記念誌も作成・配布いたしました。編集には、事務局長の久保村里正先生が労を取ってくださいました。また、石野眞先生からは多くの貴重なお写真をお借りしたと伺っております。まことにありがとうございました。
 1日目のシュワーベ先生を囲んでの懇親会、2日目の口頭発表、総会等、充実した意義のある大会になったのは、神戸芸術工科大学の全面的なご協力と実行委員長の谷口文保先生をはじめとする関西在住の会員の皆様、また理事の皆様、運営にご協力くださった会員の皆様のご尽力・ご協力によるものと深く感謝申し上げます。
 さて、来年は、岐阜市立女子短期大学の奥村和則先生を中心とした実行委員会が組織され、中部地域での開催が予定されています。ふたたび皆様とお会いできるのを心待ちにしております。

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